巡(めぐり)です。
お家にある困った靴を、快適な靴に変えよう!という活動をしています。
靴が履きやすいかどうかは、”サイズ・形が合っている”という事が大前提です。
で、それを踏まえた上で、今日はパンプスに絞って解説します。
パンプスは選ぶのがとても難しく、時間が掛かりがち。
迷ってアレコレ履き比べると、ちょっとした違いに気が付きます。
結果から言うと、製法の違いです。
私は製造にはほとんど関わっていないので、靴職人さんほど詳しくありません。
靴の製法はとても種類が多く、まさに職人技なので珍しいものも多くあります。
見た目がとても似ていて『この靴とこの靴で迷ってる。何が違うの?』という質問されることが、よくあります。
メーカーが違うとか、型番が違うとか、ヒールの高さがとか、そういう事はもちろんですが。。。
実は製法が違う場合があります。
今日は一般的な価格帯でよく出回っている商品に絞って説明します。
①セメント製法
セメンテッド製法とか、セメント式などと言います。
パンプスでは圧倒的に多いです、これ。ほとんどこれかッて位。
価格帯から言うと、3,000円ほどの安いもの~高いものでは20,000円位でしょうか。
手間がかからない製法で、量産が可能なので多く採用されているのだと思います。
履き古した靴で”底が剥がれちゃった!”という事がありますが、セメント製法の靴ではよくあります。
底材を接着剤でつけるからです。
この靴は、返りが良い(柔らかい)ですね。
セメント製法だと、底の返りが良い・悪いの差が大きいです。
靴底の返りが良いものは、足に付いてくるので、歩きやすく軽く感じます。
底材が薄いせいもあると思います。
華奢なパンプスを探してるのであれば、セメント製法がオススメです。
セメント製法で厚底になっていると、底の返りが悪いものが多いので気を付けましょう。
サイズがピッタリなのに、カカトが脱げやすいという事が起こりがちです。
店頭に並んでいる商品を持って、底を手で曲げるのは止めてください。←傷むため
あくまでも、履いてみて、返りの良い・悪いを確認しましょう。
②ボロネーゼ製法
婦人靴では、セメント製法の次によく見かけるかも。
袋縫いの靴、などとも言います。
どんな製法なのか、専門的に詳しく説明すると・・・
- 靴の内側の裏革を、袋状に仕立ててから底材と組み合わせている
- 足に直接あたる裏革が袋状になっている為、足を優しく包み込む
- 靴の前部分に中底を使わないので、返りがよく歩きやすい
簡潔に言うと、足に密着しやすくとても柔らかい!です。
セメント製法の靴と履き比べてみると、違いがよくわかると思います。
見た目は、少し重厚感が出てきて、華奢なものは少ないです。
柔らかい靴を探してる場合、ボロネーゼ製法の靴を探してみるといいかもしれません。
製法の違いは見た目ではわかりずらいので、店員さんに聞いてみましょう。
価格帯としては2万円~3万円程度が多い気がしますね。
③マッケイ製法
紳士靴ではたくさんありますが、婦人靴では、たまーに見つける程度でしょうか。
少ないですね。
一時期、流行した”オジ靴”のようなデザインに多いです。
婦人靴のマッケイ製法の靴だと2万円~5万円くらいな感じですかね。
セメント製法より手間がかかるので、高級靴になってきます。
マッケイの靴は、ひっくり返すと、底に縫い目が出ている場合が多いです。
見た目が硬く見えるんですが、履いてみると全然違い、驚くほど柔らかいです。
底材を縫い付けているので、縫い目から雨水が染み込みやすいので注意が必要です。
製法によっても、履き心地がだいぶ違ってきます。
ぜひ靴屋さんで履き比べて実感してみてください。
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